【辺境の老騎士】主人公バルド・ローエンがとにかく魅力的!「生きるままに行き 死ぬように死のう」

とら先生、先週教えてもらった「ヒストリエ」最高に面白くて、一気に読んでしまいました。ほかにも、おすすめの漫画はありますか?

もちろん、あるよ。「辺境の老騎士」。
主人公は、大障壁の切れ目に位置するテルシア家に長く使えた「人民の騎士」「不敗の騎士」と言われた老齢の騎士。これは架空の物語だけど、中世の色合いが強く、話の中身もしっかりしているし、作画も綺麗なんだ。私は、絵が上手な漫画家が好きだから、特に、おすすめするよ。
最初は、騎士を引退した一人の老人が、のんびりと食道楽をしながら、旅を楽しんでいるんだけど、次々に事件に巻き込まれ、隠された真実に気付く、壮大なストーリーが魅力なんだ!
3巻までが、一つの物語になっているから、そこまでは読んで欲しいな。

物語の始まり

この旅に目的地はない
旅の空で死ぬための道行きなのだ

辺境の老騎士 1巻

冒頭の一言。主人公のバルド・ローエンが旅の目的を語ります。
主人公は、辺境の町、パクラ領に務めている騎士。パクラ領は、魔獣の脅威から人間を守る壁があり、領主のテルシア家は、パクラ領、ひいては人間社会を魔獣から守っていました。
物語は、主人公の若かりし頃、敬愛する領主の娘との親交、そして、非常な別離という過去の回想から始まります。

29年後、58歳になった主人公は、辺境の最大勢力となったコエンデラ家に、自身の名声を利用され、主家であるテルシア家を食いものにされるのを避けるため、騎士を引退。
居館と財産も返上のうえ、愛馬一頭をともに、旅にでます。
そして降りかかる陰謀に巻き込まれながらも、智勇、武略を重ねて、その陰謀を砕き、真実を知るに至ります。

とら先生の感想

この漫画の良いところは、主人公のバルド・ローエンが、とにかく魅力的なところです。
「人民の騎士」「不敗の騎士」ともいわれる英雄的な騎士が、自身の名声を利用されるのを避け、地位も財産も捨て、愛馬だけをともなって旅にでます。
その生きざまがかっこよすぎます。

60歳前にして、体中にあちこち、がたがきていますが、培った確かな経験で、不慮のトラブルにも対応。

そして、最愛の女性だったアイドラ姫の子、ジュールランの出生の秘密をめぐる争いに巻き込まれていきます。
陰謀を見事に解決した後、主人公は、あらためて旅にでる決意をします。

うむ、やはり旅にでよう
行ったことのない所にいき、見たことのない物を見るのじゃ
生きるままに行き
死ぬように死のう

辺境の老騎士3巻

その思いは、当初、旅に出たときの、死に場所を探すものとは違います。

自分も、今できることをやりつくしたと感じたら、行ったことのない所にいき、見たことのない物を見る、ただ、それだけの旅をしてみたい、そんな気分にさせてくれます。

是非、ご一読ください。おすすめです。

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