【ヒストリエ】「王の左腕」と言われた主人公エウメネスの立身出世に目が離せません!最高です‼

とら先生が今まで読んだ中で、一番面白かった漫画ってなんですか?

一番面白かったと言われても、たくさん候補があるから困るけど、寄生獣で有名な岩明均先生の『ヒストリエ』は、男なら絶対に好きだと思う。スキタイ人でありながら、ギリシア人として育ってきた主人公エウメネスが、姦計にはまり、今まで住んできた家を追い出されながらも、心優しい人に出会い、立派に成長し、立身出世を果たしていく姿は、胸がすく思いだよ!!これは、是非、読んでほしいな。

物語の始まり

物語は、紀元前343年ペルシア帝国の西端アッソスの町から始まる。
誰もが知る哲学者アリストテレスがペルシア帝国から逃亡し、その追跡劇の最中、主人公エウメネスと出会い、エウメネスは、その機転をもって、アリストテレスの逃亡を助け、故郷カルディアへ帰る。
その頃、カルディアは、フィリッポス2世が治めるマケドニアに攻められていた。
大軍に包囲されているカルディアへ、エウメネスは、知略をもって入場。
その姿に興味をもったペリントスの商人アンティゴノス。
物語は始まる。

とら先生の感想

漫画の時代背景が、紀元前4世紀の古代ギリシア時代、誰しも学び、その存在を知っているマケドニア王国のアレクサンドロス大王、そう東方遠征を行い、ギリシアからインド北西までの大帝国を築いたあの時代の覇者。
そのアレクサンドロス大王に仕えた人物が、この物語の主人公エウメネス。実在の人物です。

スキタイ人という騎馬民族に生まれながらも、ギリシア人として、何不自由なく育った彼の人生の暗転。
普通なら、そこでつぶれてしまってもおかしくないと思いますが、それでも、その知識をもって、その人生を豊かなものに広げていく主人公の姿に、とても好感がもてます。
ちょっと、ひねくれた、影のある形があるところも好きです。

漫画では、主人公が、故郷カルディアに帰ってくるところから始まり、いったん過去の体験に戻ります。そして、主人公の過去の体験を、読者は、知ることになります。
生家を追放されたとき、今まで冷静だった少年が、叫びます。

よくもぼくをォ!!だましたなァ!!
よくも今まで!!
ずっと今まで!!
よくもよくもぼくをォ!!

なんであんな あんなに

よくもだましたアアアア!!
だましてくれたなアアアア!!

ヒストリエ3巻

魂からの叫び。
本当に胸に迫るものがあります。そんな体験をした主人公が、様々な人と出会い、成長し、そして、故郷に戻り、すでに亡くなった育ての親である、母の墓前でこう話します。

あの別れの日に「よくも今までだました」と叫んでしまった事
それを・・・謝りたかった・・・

ごめんよ
そしてありがとう
母さん
父さん

育ててくれて・・・ありがとう

ヒストリエ5巻

涙腺崩壊です。
自分の受けた仕打ちに、打ちひしがれることなく、過去を振り返り、感謝する。
本当に魅力的な主人公です。


そんな主人公は、アレクサンドロス大王の父親であるフィリッポス2世に見いだされ、「王の左腕」と言われるまでになります。

あとは、実際に読んでみてください。
最高です。

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